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<日本人が見た中国>ガイドブックの編集者が実感したインドと中国の違い

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<日本人が見た中国>ガイドブックの編集者が実感したインドと中国の違い

私の仕事は旅行ガイドブックの取材と編集。そのために最もよく訪れている国が、中国とインドだ。現地でのおもな作業は本に掲載されている情報のチェックで、観光名所やホテル、レストランなどを足が棒になるまでめぐり歩く。写真を撮り、人々に話を聞く。「この電話番号は正しいですか?」「営業時間は何時から何時までですか?」などという質問を、外国で1日中繰り返しているのだ。アディダス スニーカー
【その他の写真】
中国とインド。どちらも古くは日本の文化に大きな影響を与えた地であり、最近では膨大な人口を抱え、経済発展著しい国だ。大国ならではの似た点も多いこれら2つの国だが、町を歩いているといろいろ対照的な点も目につく。情報チェックをしていて感じる、2つの国の違いについて考えてみた。
中国での仕事はおおむね快適だ。人々は皆親切に質問に答えてくれるし、食事はバラエティに富んでいる。町はどんどんきれいになっているし、ファストフード店でも人々はちゃんと並ぶようになってきた。記録好きのお国柄を反映してか、駅やバスターミナルにはたいてい電光掲示板があり、交通についても調べやすい。路線バスの停留所にはきちんと行き先や運行時間、ときには運賃まで書かれている。ただし、ホテルやレストランの人々は、ガイドブックに掲載されていることについては特に関心もないらしく、どちらかというとヘンな中国語をしゃべる日本人がやって来たことのほうに興味を持っている風だ。
中国で困るのは、町なかだと空が白くてなかなかいい写真が撮れないこと。また、町がどこも似通っていて、なおかつ人々の服装が絵になりにくいこと。2年ほど前に地方都市のテーマパークを訪れたとき、黒い服を着た男性が、丘を黒く塗りつぶすほどの勢いで群れていた。一瞬喪服の集団かと思ったが、実は彼らはそれぞれ単独の旅行者で、しかもなぜか一様に黒っぽい服を着ているのだった。よく考えたら中国の喪服は白なので、喪服ということはありえなかったのだが。また、道を歩いていて人とぶつかりそうになってもちゃんとよけようとしないことに、イラッとしているのは私だけではないだろう。アディダス ランニングシューズ
一方、インド人はこれと正反対の部分も多い。初めて仕事でインド北部に行ったときは驚いた。旅行業に携わる人、なかでも安宿のオーナーたちがものすごく商魂たくましい。お茶をすすめてくれるのはいいけれど、「自分が経営するほかのホテルも載せてくれ」と案内を始める。そして自分の所を最大限によく見せようとし、ライバルのホテルをけなしたりする。しかしそういう宿だって、日本人客にセクハラするという噂があったりして、決して信用できるわけではない。悪口の言い合いを聞き続けていると、だれを信じていいのかわからなくなって頭を抱えてしまう。また、「某ガイドブックの取材者が来ているらしい」ということが、エリア一帯のホテル経営者に広まっていたりする。どれもこれも、私が携わっているガイドブックの効果をよく知っているためだ。
インドの通りはごちゃごちゃしている所が多く、バイクや自転車、三輪タクシー、動物が引く荷車などでごった返している。ほこりっぽい道を、事故に遭わないよう最大限の注意を払って歩くのは大変だ。また、日本から行くとインドは暑いが、食欲が失せても無理して食べていたら、カレーが苦手になってしまった。インドにいてカレーが苦手というのは結構つらい。おかげで食べるのは毎回チャーハンというありさまだった。また、路線バスのバス停には、路線番号が書いてあればいいほうで、行き先はまったく分からない。多くは番号すらないので、目的地へのバスに乗ったり調べ物をしたりするのは至難の業だ。
ただ、インドは乾季に行くことが多いので、ほとんど雨が降らず快適だ。サリーなどの女性の服装も派手で、どこを切り取っても絵になるのがうれしい。英語がよく通じるので言葉の問題も少ない。そして、日本人の顔はインドでは目立つので、親切な人も詐欺師も寄ってきやすい。この点でも、現地人にまぎれ込んでしまえる中国とは反対だ。中国では外国人とわかってもらえずに怪しまれ、ちょっと悲しい思いをすることもあるが、変な人が寄ってきにくいというメリットもある。
隣り合う2ヵ国だというのに、その違いは大きく、あげていくときりがない。だけどそれぞれの国によさがあり、私はどちらの国にも魅せられているのだ。今後も中国とインドの両方に通いつつ、さらに深い部分での違いを見つけていけたらと思っている。
■筆者プロフィール:菅沼佐和子 
神奈川生まれ。2002年から約3年半かけて、ユーラシアとアメリカ、アフリカ大陸の一部をバックパック旅行する。旅の経験を活かし、現在は東京を拠点にフリーランスの旅ライター兼旅行ガイドブックの編集者として活動中。
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